武具から粋な街の調度品へ、そして技の近代化

武具から粋な街の調度品へ、そして技の近代化

戦国時代には、その「軽くて、強靭で、しなやか」という性質から、豊臣秀吉をはじめとする名将たちの甲冑(よろい・かぶと)や馬具などの武具に重用されました。 平和な江戸時代を迎えると、技術は武具から庶民の日常を彩る細工物へと形を変えます。姫路藩の重要な特産品として保護・発展し、江戸中期の物産図会『大日本物産図会(播州姫路革店之図)』には、城下で美しい革細工の財布や煙草(たばこ)入れなどが並び、旅人たちで賑わう様子が描かれています。 そして明治以降、時代の移り変わりとともに製法も大きな転換期を迎えます。かつての川晒し(かわざらし)による職人の過酷な水仕事や環境への配慮、また現代の品質安定性の要求に応えるため、現在では適切な薬品を使用した近代的ななめし製法が導入されています。 自然任せだった製法から、時代に応じた最適な技術へと変化を遂げたことで、より均一で、現代の生活に耐えうる優れた耐久性を持つ白革が安定して生み出されるようになりました。